歯科医院が、歯科医院のためにつくった予約システム「ピスケスアポ」誕生の軌跡

「良い予約システムがないなら、自ら作ろう!」 歯科医院の声にシステムエンジニアが奮闘1年

歯科医院の予約といったら、受付スタッフが1冊のノートに手書きするのがまだまだ主流。ある歯科医院では、移転拡大するにあたり、受付スタッフを増員することになりました。

しかし、1冊のノートでは1人のスタッフしか予約がとれません。数名の受付スタッフが1冊のノートで同時に予約を取ることは困難です。
そこで、受付予約システムを取り入れようと調べてみたものの、使い勝手のよさそうなものがありませんでした。
「ないなら、作ろう!」そんな院長の一言で、システム作りが開始します。当時の受付スタッフ3人とフリーのシステムエンジニア1人は、診療が終わった後週に1度集まりました。もちろん、受付スタッフは、システムづくりの知識なんて何ひとつありません。

「どんなシステムを作るべきなのか」。大いに悩みます。ひとつひとつ要望を話しては、システムエンジニアが実際に作り、それを見て操作してはダメ出しの連続。とても根気のいる作業です。

時には迷走しながらも、作り直しを繰り返すこと約1年。1999年に、ようやく納得できるものが完成しました。

手書きよりも驚くほど簡単! 1画面で予約完結、マウスひとつで操作

当時の受付スタッフ3人が最も望んだことは、「手書きの予約ノートをできるだけ忠実に再現してほしい」ということでした。

いくら受付予約をシステム化したほうがいいとはいえ、そこにスタッフのストレスがかかってしまっては、意味がありません。
現に、歯科医院によっては、システムが使いにくいので、予約ノートをそのまま使い、受付終了後システムに入れ直すといった二度手間を行っているところもあるのです。

手書きの予約ノートを再現するためには、1画面ですべてを完結させること。予約、処置内容、キャンセルを入力する画面それぞれのウインドを立ち上げる必要がなく、1画面で全て必要なことを入力するのです。

それに加え、受付は電話で受けることも多々あるので、キーボードを使うことなくマウス1つで操作。
「とにかく、手書きの予約ノートよりももっと使いやすい。」そこに、徹底的にこだわりました。