「良い予約システムがないなら、自ら作ろう!」 歯科医院の声にシステムエンジニアが奮闘1年

歯科医院の予約といったら、受付スタッフが1冊のノートに手書きするのがまだまだ主流。ある歯科医院では、移転拡大するにあたり、受付スタッフを増員することになりました。
しかし、1冊のノートでは1人のスタッフしか予約がとれません。数名の受付スタッフが1冊のノートで同時に予約を取ることは困難です。
そこで、受付予約システムを取り入れようと調べてみたものの、使い勝手のよさそうなものがありませんでした。
「ないなら、作ろう!」そんな院長の一言で、システム作りが開始します。当時の受付スタッフ3人とフリーのシステムエンジニア1人は、診療が終わった後週に1度集まりました。もちろん、受付スタッフは、システムづくりの知識なんて何ひとつありません。
「どんなシステムを作るべきなのか」。大いに悩みます。ひとつひとつ要望を話しては、システムエンジニアが実際に作り、それを見て操作してはダメ出しの連続。とても根気のいる作業です。
時には迷走しながらも、作り直しを繰り返すこと約1年。1999年に、ようやく納得できるものが完成しました。